鳳凰山登山コース(夏場)
 

御座石コース
御座石鉱泉から鳳凰小屋まで標高差約1300Mあるが、 旭岳、燕頭山までの急登を上りきると後は緩やかな登りとなり、 富士山、甲斐駒、八ヶ岳を眺めながらの楽しい登山となる。 うっそうとした森の中、巨木も多く、苔むした岩の自然の庭園も素晴らしい。 咲く花の種類も多く、初夏にはオサバグサ、コイワカガミ、 7〜8月にはセンジュガンピ、レンゲショウマ等、あげたらきりがない。 このコースの良さは登山道が歩き易く、よく整備されており、道に迷うこともない。 初心者と経験者を比較しても、かかる登山時間に大きな差はなく、 鳳凰小屋まで辿り着くことができる。

ドンドコ沢コース
青木鉱泉から鳳凰小屋まで標高差は約1500Mあるが、 南アルプスの原生林に覆われ、ドンドコ沢にかかる 南精進ヶ滝、白糸の滝、五色の滝の景観が素晴らしく、美しい渓谷である。 だが、道が険しく急登が続き、沢を横切る度に下るところが多い。 一般的にこのルートは上りとして利用するといいだろう。

中道コース
青木鉱泉から薬師小屋まで標高差約1700m。 人工林の中を登るので、景色を楽しむことはあまり期待できない。 登りのコースタイムはかなり長く、 約7時間以上かかるので、中高年の登山者にはお勧めではない。

夜叉神峠コース
特に危険なところもなく、徐々に高度を上げていく距離の長いコースである。 近年の登山事故は下りで頻発していることを考慮すると、 急登の少ないこの登山道は下りに利用するのが最適と言える。 鳳凰小屋を朝7時頃出発すれば、午後3時頃には夜叉神のバス停に到着できるだろう。

鳳凰小屋〜地蔵岳
鳳凰小屋から約1時間。小屋を出て沢を渡り、シラビソの林の中を約40分進むと、 初夏はこの辺りにはキバナのアツモリ草が見られる。 ここから賽の河原までは砂の登山道で歩き難いがタカネビランジ、ホウオウシャジン等の 美しい高山植物が見られ、最後は甲斐駒ケ岳の素晴らしい眺望が待っている。 更に進むと5分程でオベリスクの麓に到着することができる。

鳳凰小屋〜観音岳
小屋から梯子を登り、シラビソの林を抜けるルートであり、 観音岳と無名峰のコルの分岐まで約1時間かかる。 比較的安全に抜けることができる。

地蔵岳〜薬師岳
オベリスクから赤抜沢ノ頭に進み、岩場に注意しながら ダケカンバの生えた尾根を辿っていくと観音岳に到達する。 観音岳から薬師岳に続く稜線は白い花崗岩とハイマツの緑が 絶妙のコントラストを演出し、観音岳・薬師岳山頂からは 富士山や北岳、八ヶ岳など素晴らしいパノラマが広がっている。

広河原コース
広河原〜白鳳峠間は急登で鉄梯子もあり注意を要する、総じて体力を必要とするコースである。 だが道中、高嶺からの仙丈、甲斐駒、北岳の大パノラマは壮観。 時間に余裕があれば、高嶺まで足をのばしてみるのをお勧めする。

鳳凰三山コースガイド
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