貴重な高山植物を守るため、鹿避けの防護柵を設置していただきました。(5/23改訂版)
この週末に、白鳳会(今年100周年を迎える地元韮崎市の山岳会)と韮崎市役所産業観光課の皆様に、鹿避けの防護柵を設置していただきました。
南アルプスでは年々ニホンジカの食害がひどくなっていて、防護柵を設置しないとニホンジカが貴重な高山植物を食べ尽くしてしまう状況です。
人目の届くの山小屋の前で、何とか貴重な高山植物を守っている状況です。
今年は雪が少なくニホンジカの動き出しも早かったため、雪解け直後に防護柵を設置してくださって大変ありがたかったです。
ここはキバナノアツモリソウなど貴重な植物を守っています。
こちら二箇所は、ヤナギランが咲き誇っていたのですが、一度食べ尽くされてしまいました。ヤナギラン畑の復活を目指しています。
ニホンジカはかなり知性が高く、「ここから先は入れない」「ここに来ても何も食べられない」と一度学ぶと、近寄って来なくなります。
逆に一度味を覚えると、「ここは楽にうまい飯が食える」とばかりに、白昼堂々、スタッフが見ている目の前であっで高山植物をむしゃむしゃと食べるようになります。
とにかく早めに防護柵を設置して、ニホンジカに「山小屋に近寄らない習慣を植え付ける」ことが大事だと思っています。
鳳凰小屋スタッフによる設置作業風景(5月6日)
白鳳会の皆様、韮崎市役所産業観光課の皆様、どうもありがとうございました。
今後も気を抜かず、夏に鳳凰小屋前の花々を皆様に楽しんでいただけるよう、努めたいと思います。
(あおと)