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【登山道情報5月4日】GWとしては異例の雪の少なさです。注意点も。

本日5/4、鳳凰小屋の偵察と稜線のマーキングのため、久しぶりに稜線まで登って来ました。

現時点の登山道の情報をお伝えします。

①登山道に大きな問題なし

登山道に問題となる崩壊箇所などはありませんでした。

ドンドコ沢コース(青木鉱泉~鳳凰小屋)に何箇所か倒木があるそうです。通行は可能です。

②雪は2,350mより上の樹林帯にあり

鳳凰小屋(約2,400m)の少し手前から上の樹林帯には残雪があります。

 

↑日陰

↑日向(ひなた)

雪が現れたり消えたりを繰り返すので、脱着が容易な軽アイゼンかチェーンスパイクを携行するのが便利だと思います。スパッツ(ゲイター)も必携です。

10~12本アイゼンは完全にオーバースペックで邪魔になると思います。

③稜線はほぼ雪なし

稜線の登山道(少なくとも地蔵岳~観音岳)は、雪がほとんど無い状況です。

※何箇所かピンポイントで残雪がある程度です。

雪が無い箇所は、アイゼンはできるだけ外して行動するようにお願いします。その方が歩きやすいですし、登山道の保全につながります。

④【注意】「鳳凰小屋~観音岳近道分岐」の区間だけは雪がたくさん残っています。

この区間は北斜面で日陰となるので、毎年一番最後まで雪が残ります。

気温が高くなると、踏み抜き地獄になります。傾斜もきつく、特に下りで苦戦する人が多いところです。十分注意して通行してください。

⑤余裕を持った登山計画をお願いします。

今日は下山するまでに日没を迎えるペースの方を何組か見掛けました。

この時期は、残雪に予想外の苦戦をして余分に時間がかかるのが常です。また現在、鳳凰小屋が建て替え準備中のため、管理人不在でセーフティハウスとしての機能を果たせません。

何かあっても対応ができるよう、十分余裕のある登山計画で残雪の山を楽しまれてください。よろしくお願いします。

(青砥)

2 comments

  1. ちば

     青砥さん、金曜日、登っていたのですね。会えなくて残念。
    日曜日と金曜日に「観音岳」行ってきました。
    樹林帯の中は、今年は、人があまり入っていないようで、雪は
    かなり残っていますね。その分、結構楽しめますが。
    金曜日は、朝、気温が少し下がったせいか、抜群の展望でした。
    うっすらですが、上越国境、国境のむこう、尾瀬方面も見えていましたよ。

  2. 青砥

    千葉さん、お久しぶりです。同じ日に登ってらっしゃったんですね。
    ぼくは地蔵〜観音分岐〜鳳凰小屋と回ったので、それでちょうど
    行き違いになってしまったようです。観音分岐から小屋に下りる時に、
    下りのきれいな足跡があり、「お、慣れた人がいるな」と感心しましたが、
    まさか千葉さんだったとは。
    朝のうちは景色がとても澄んでいましたね。ぼくは残念ながら
    間に合いませんでしたが、千葉さんの展望台から北アルプスが
    きれいでした。早い時間は尾瀬の方まで見えていたんですね。
    道中、千葉さんの整備してくださった跡が散見されました。
    いつもありがとうございます。今シーズンもよろしくお願い致します。

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