千葉さん&チーフ、高嶺へ
7/31は鳳凰小屋スタッフの大先輩、佐藤さんの命日でした。
(千葉さん撮影@高嶺山頂 7/30)
鳳凰小屋スタッフは、毎年この時期になると、佐藤さんを偲んで、佐藤さんが大好きだった「高嶺(たかね)」の山頂へ行き、献杯をしています。
今年はまず7/30(土)に千葉さんが、次に8/1(月)に私が高嶺へ行って来ました。今回はその報告です。
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まず鳳凰小屋から地蔵岳へと向かう砂地の急登。息切らしながら青空に向かって登ります。
賽の河原のお地蔵さんと地蔵岳にご挨拶して、「赤抜(アカヌケ)沢ノ頭」へ。
アカヌケ沢ノ頭は、地蔵岳と北岳を望む絶好の展望地です。
ここから鳳凰三山の稜線を外れ、早川尾根の方へ進みます。最初に現れるピークが高嶺です。
(写真右の緑の山頂が高嶺)
訪れる人はとても少ないですが、北岳を眼前に眺めることのできる静かな名山です。日本百高山の68番目にも数えられます。
タカネビランジ。人通りが少ない場所に咲く花が、いつもより少しきれいに見えるのは気のせいでしょうか。
こちらは、とてもピンク色が濃いです。
今まで見たことの無い箇所に道標を発見。
道迷いしそうな絶妙な位置に設置されていました。設置者は千葉さんかな?いつもありがとうございます🙏
ミヤマコゴメグサの群落
ハクサンシャクナゲ。もうそろそろ終わりです。
甲斐駒ヶ岳のビューポイントに来ましたが、惜しくも見えず。
高嶺への登り。
「花崗岩の砂地から安山岩の岩へ。この辺りから急に地質が変わるぞ」とよく佐藤さんが言っていたなぁ。
足下が見えないほど木々が繁茂していたので、枝を払って登山道がはっきり分かるようにしておきました。
(途中、誤って、左手親指をノコギリで負傷してしまいました。軍手があれば良かったんですが、こんなに生い茂ってると思わなかったので不所持でした。不覚…。)
高嶺山頂の1つ手前のピークに到着。今回はここで献杯させて頂くことにしました。
個人的に昨シーズンは鳳凰小屋の仕事をサボってふらふらしていたので、正直なところ佐藤さんに合わせる顔が無いなと。
(佐藤さんは「そんなのいいんだよ」と言うんでしょうけどね😅まあ、自分なりのケジメです。)
佐藤さん、倖市さんは何だかんだで今年も小屋まで登って元気にしてますよ。
常連のサカべさんが佐藤さんの好きな真澄を持って来てくれましたよ。変わらずほんとに律儀な方です。
今年はテント泊も再開できて、山にお客さんが戻って来て、少し活気が出て来ました。最近はコロナの陽性者が増えて、一時休業している山小屋もあるので、スタッフ一同、十分気をつけます。
などなど、ご報告し、帰途に着きました。
高嶺側から見た地蔵岳のオベリスク。
整備した道は歩きやすいです(笑)
咲きかけのタカネビランジ
ホシガラスがハイマツの実を食べたあとを発見!
そうこうしているうちに鳳凰小屋に到着です。
今シーズンを最後まで勤め上げたら、改めて高嶺の山頂までご挨拶に伺おうと思います。
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追伸
佐藤さんの奥様のたかこさんから頂いた鳩サブレ。皆で美味しくいただきました。
どうもありがとうございました😊🙏
(チーフ)