鳳凰小屋の裏山探検
鳳凰小屋の裏にオベリスクに続く尾根があって小屋の人は裏山、テラス岩と呼んでいます。(写真の上部)
※岩陵なので一般の人が行くのは難しいです。
写真でも分かるような開けていて気持ちの良いところです。
小屋の裏からズンズンと登っていくだけですけど、なかなか面白いところです。本当に興味のある方は小屋のものに尋ねてみてくださいね。
木々の中を超えると、地蔵を思わせる砂礫の場所となります。
(カラマツの落ち葉と混ざっていい感じ)
頑張って砂礫を登る
(青い屋根がちらり)
登る背中側にはちょうど観音と薬師が見えています。
(ガスが丁度稜線にせり上がる瞬間、生きている様)
さらに岩を1つ2つよじ登って小屋を真下に見るスポットに到達。
(小屋はオレンジのイメージですけど、上からだと真っ青ですね。)
「おーい」
小屋に呼びかけてみる。
「おいおー」
オーナーが答えてくれました。
波さんが手を振ってくれるのもよく見えました。
何ともいい気持ちです。
「写真撮ってこいよー」
よく通る声です。
水色の屋根といえば、これは鳳凰小屋布団干しの光景。
(僕の鳳凰小屋お気に入りの場面の1つ。
屋根の青は空の青ですね。)
トタン屋根の上に布団を干します。オーナーが長い棒でうまいこと配置するんですけど、これが簡単そうに見えてなかなか難しいんですよ、、
さて、話は裏山に戻りまして、同じ道を帰るのはつまらないので少し地蔵に向かって稜線を進んでみました。
普段人があまり入らないので獣道がよく分かります。
(獣道を獣と同じ目線で歩いてみた。雰囲気が出て楽しいし案外歩きやすい。)
稜線は少し藪漕ぎがあって大変です。やはり道は通る人がいて道になってるんですね。
(獣道を辿るのが楽しくなっている。僕が行きたい方へ道が続く。意外と人間と獣の道の嗜好性は近いのかも。そういえば、雷鳥もガンガン登山道歩いていたな、)
普段人が歩かないようなところを歩くのは少し冒険心をくすぐってくれますね。
(鹿の糞がやたらと多い、、、南アルプスも鹿問題が深刻ですよね、、、)
いいところまで行ったので小屋方面に下山しました。
小屋の人間がたまに行くので、どこかに人の踏み跡を見つけて、いつのだろうと少し親近感を覚えたり、それ以外の獣の気配を感じて野生味を実感したり、ちょっとした探検でした。
うちやまは1ヶ月の任期を終え明日下山です。明日はせっかくなので肩の小屋まで行って1泊し、次の日北岳に登って下山する予定です。
明日の朝まで職務を全うします。
おやすみなさい。
うちやま
昔、秋の初め頃に登った時、小屋の客は一人だけ、倖市さんが「連れて行くよ」と二人でテン場の裏から岩山を上がって、ホウオウシャジンを見てきたことを思い出しました。〝二人ともまだ若かった!!〟