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北岳旅記録☀️

先週8月2日〜5日まで休暇をもらって、北岳に行ってきました。

1日目。朝9時前に鳳凰小屋を出発。最近は小屋のまわりをちょろちょろ動いているだけだった私。運動不足で足が重たい…。汗をたらたら流しながら、地蔵岳に向かう砂地を上がりました。

稜線はタカネビランジが綺麗。

10時頃高嶺に到着。ここから眺める北岳は迫力満点!明日はどうぞよろしく、とご挨拶。

白峰峠のゴーロとハイマツの道をくだります。岩からの照り返しが強く、行動食のチョコレートが全て液体に…。私まで溶けそうな暑さでした。その後は樹林帯の中の急なくだり。ここに来るまでにお会いした登山者の方から「あそこはえらいよ〜。」と聞かされていましたが、まさかここまでとは…。休暇なのにどうしてこんなに自分に負荷をかけているのだろうと思いながら、心がくじけそうになるのを堪えて歩きました。広河原に着いたときには、膝が笑ってしまってもう限界。歴代の健脚なOBさんたちは、鳳凰小屋から肩の小屋まで1日で歩いたそうですが、私には考えられない体力です。広河原山荘で一泊して、次の日にそなえます。

2日目。朝起きると、雨音がする…。予報だと雨ではなかったのに。あいにくこの日はカッパを着てのスタートになりましたが、雨の沢コースもなかなかよいものです。朝5時に出発したので、人の気配がなくとても静か。

雨に濡れて、葉っぱも花もいきいきとしていました。

大樺沢二俣を越えたところで、少し青空がみえました。このまま晴れてと願いながら進みます。

10時頃肩の小屋に到着。しばらく休憩して14時頃山頂へ。

雨は止みましたが、視界はこのとおり真っ白け…!

肩の小屋に戻り、今日の展望はだめかなとあきらめモードでいたのですが、夕食後に雲の間から富士山の姿が…!

オベリスクもこの通り!鳳凰小屋で働いていると「北岳から見たオベリスクがかっこよくて、いつかあそこに登りたいと思って来たんです。」というお客様の声をときどき聞きます。 どんなオベリスクを見ていらっしゃったのか、ずっと気になっていた風景とついに出会えて感動でした。

20時台には雲がなくなり、澄んだ空に。標高3000mの小屋から見る星空は息を呑む美しさ…!外のテラスでスタッフの方とおしゃべりしながら楽しいひととき。流れ星もいくつか見ることができました。

3日目。肩の小屋で日の出を迎えました。

朝日に照らされた美しい富士山と地蔵岳。

振り返ると、昨日は雲の中だった仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳の姿もくっきり。刻々と変わる空の色。どの方角のどの瞬間の景色も見逃したくなくて、ずっとくるくる回転していました。

朝ご飯を食べて、山頂へ。

タカネマンテマがかわいい…!

昨日は真っ白だった景色もこの通り大パノラマ!北アルプスまでくっきり見えました。

山頂までの散歩のつもりでしたが、この稜線を見ているとつい歩きたくなって、北岳山荘まで行ってみることに。

チキマギキョウやミヤマムラサキが綺麗でした。

この日は北岳のヘリの日。ヘリと同時に、私も北岳山荘に到着。

青空のもと、最高に気持ちの良い稜線歩き。このままずんずん歩いて、間ノ岳まで行きたかったのですが、翌日白峰峠の急登が待っていると思うと、体力を使い切る訳にはいかず…。後ろ髪引かれる思いで、もときた道を帰ることにしました。

くだりは右俣コースを通って、大樺沢二俣へ。ここからは白根御池に向かいました。目当ては御池小屋のランチ!普段食べられないグリーンカレーやソフトクリームに期待して行ったのですが、この日はヘリで忙しくて軽食はお休み…。仕方なく、ジリジリ照りつける太陽のもとドロドロになったチョコレートで空腹をしのぎました。ランチはいつかリベンジしたいと思います…。

14時すぎに広河原山荘に到着。ここで美味しいアイスを食べることができたので満足(笑)たくさん歩いた後のアイスは格別でした。

4日目。朝6時すぎに広河原山荘を出発。1日目にくだってから、4日目のこの日がずっと気がかりでした。白峰峠の急登…。でも3日間歩いて体が軽くなったのか、思ったよりも楽に上がることができました。

9時頃に高嶺に到着。八ヶ岳には少し雲がかかっていましたが、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、観音岳、富士山がくっきり。そして何より、ここから見る北岳が素晴らしい!4日間を振り返り、北岳ロスに浸っていたら、2時間が過ぎていました…。

そろそろ戻らなければと地蔵岳に向かって歩き出し、赤抜沢の頭に到着。お昼を過ぎても街まではっきり見渡せるほど、天気のよい日でした。

13時頃鳳凰小屋に到着。みんなからの第一声は「焼けたねー!」でした。

4日間の北岳旅。広河原山荘と肩の小屋のみなさんには本当にお世話になりました。急遽決まった休暇だったので、突然宿泊の申し込みをしてしまったのですが、快く受け入れてくださり、温かいおもてなしをしてくださいました。山小屋あるあるを共有して、お互いの頑張りを労ったり。逆に山小屋では当たり前だと思っていたことが、実は鳳凰特有だったことが発覚したり。スタッフの皆さんとのお話はとても楽しくて、たくさん元気をもらいました!またときどき高嶺に行って、北岳の方に双眼鏡を向け、皆さん元気かな〜と見てみたいと思います。

普段山にいるのに休暇でも山…!?と最初は思っていたのですが、やっぱりいいですよね、山。また機会があったら仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳にも行ってみたいと思います。

長くなりましたが、北岳旅記録読んでくださってありがとうございました! クミ

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One comment

  1. Sasaki

    すべて懐かしい写真ばかり。何度か縦走しその度に肩ノ小屋の二代目茂さんや各小屋にお世話になり、奈良田まで延々と、農鳥の糾さん、怖いと言うけれど我々にはいつもニコニコと親切だった。甲斐駒行き、早川を通って(何度か通ったけれど、長かった!!)仙水峠から登るのでしょうね。ついでに??花の山仙丈も……とは贅沢かな。タカネマンテマの大株、ミヤマムラサキ、ぼくが登っていた頃はほんとに少なかった。キタダケソウも茂さんに密かに場所を教えられてやっと見られたほど稀少だった。
    山小屋生活頑張ってね、倖市さんによろしく。会いに行きたいけど89歳でツバクロまでの急登はムリ……。

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