鳳凰小屋の様子を見に行って来ました【登山道情報】(5/7-8)
今季二度目の鳳凰小屋の下見に行って来ました。
山小屋の営業再開への道筋は未だ見えませんが、希望を捨てず、小屋と登山道の維持管理を続けていきたいと思います。
※鳳凰小屋は山梨県からの要請を受け、5月31日まで休業中です。トイレや冬季小屋など小屋の施設も閉鎖中です。
※青木鉱泉・御座石鉱泉鉱泉に至る小武川林道も、山梨県と韮崎市から5月31日まで入山自粛の要請が出ています。御座石鉱泉の無料市営駐車場も同様です。
【登山道情報】
◆登山道の下の方は新緑と春の花々。
今回も《燕頭山コース》(御座石鉱泉~鳳凰小屋)から登りました。
登山道の下の方は新緑がきれいです。
スミレに
エンレイソウ。
オオヤマザクラやミツバツツジ、キジムシロ、オオカメノキなども咲いています。
◆登山道の上部は雪の踏み抜き真っ盛り。
5月に入って気温が高くなり、登山道の雪は徐々に溶けてきています。ただし、その影響で標高2,200m以上では盛大に踏み抜きます。
(※写真は昨年のものです)
雪が堅くて全く沈まないこともあれば、表面の雪が崩れて膝や太ももまで沈むこともあります。
そんなロシアンルーレットのような踏み抜きが小屋まで延々と続きます。この時期は一年のうちで一番厄介な時期かもしれません。
一番嫌なのは、片足を踏み抜いた状態から脱出しようと、もう片足を踏ん張った瞬間に、
両足とも踏み抜くというパターンです。脱出がとても大変です。
(※写真の人は余裕そうですが本当は大変です)
こんな状態ですので、今回も普段なら1時間程度で歩ける燕頭山~鳳凰小屋の区間に4時間ほどかかってしまいました。
特に今年は入山自粛にご協力いただいていてトレース(踏み跡)が一切無いため、例年以上に踏み抜きが激しいように思います。
登山道脇から甲斐駒ヶ岳
富士見岩から富士山
鳳凰小屋到着。
雪の重みで小屋が壊れていないか、雪が溶けて小屋の中を水浸しにしていないかなど、心配しながらいつも登ります。無事なようでほっとひと息です。
今回は登山道の確認がてら稜線にも行って来ました。次回はそちらの写真も紹介したいと思います。
(続く)
アオト
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◆追記
※なお、《ドンドコ沢コース》(青木鉱泉~鳳凰小屋) は、昨年の台風19号の影響で登山道が崩落しているため現在通行止めです。雪がたまりやすい沢道なので、今入ったら踏み抜きで大変なことになると思います。