鳳凰小屋の雪かきに行ってきました
4月末・5月初旬・中旬の三回に分けて、鳳凰小屋の雪かきに行ってきました。
例年、鳳凰小屋ではGW営業が始まる直前に雪かきをしています。スタッフ一同で入山し、人海戦術でモリモリと雪をかきます。
しかし、今年は新型コロナの影響でGW営業が無くなり、いつものようにスタッフを集められませんでした。
なので、都合のついた少人数のスタッフで三回に分けて入山し、感染リスクを避けながら、少しづつ雪かきを進めました。
↑4月下旬。今年は雪が多くて、本館の1階部分が全部埋まっています。4月になってからかなり降りましたからね。
↑雪かき前の玄関(before)
↓雪かき後(after)
この後、もう少し掘り下げました。
鳳凰小屋の雪かきのやり方は、まず雪をブロック状に切ってソリに積みます。
この「雪をブロック状に切る」のがうまくできないと、どこともなくオーナーの倖市さんが現れ、「何やってるんだ!貸せ!」「こうやるんだ!」と熱血指導が入ります。
熱血指導を受けない鳳凰小屋スタッフはいません(笑)この時期の風物詩と言ってもいいのですが、今年はその様子が見られず残念でした。
ブロックをソリに積んだら、ドンドコ沢に捨てに行きます。
ソリの人は100往復くらいはしてるでしょうか。しかも数年前までは「ソリはダッシュ」が鳳凰小屋の暗黙のルールでした…。
雪かきは毎年恒例のことながら、心身ともに鍛えられますp(^-^)q
5月中旬、雪が落ち着いたタイミングを見て沢の雪掘りへ。雪を掘って沢を出し、そこからホースで小屋へ水を引きます。
時期を遅らせたので、今年は楽でした。
例年のように4月中にやると、なかなかの大仕事です。↓
※写真は2019年↑
ホースをつないで、無事小屋前に水場が引けました。鳳凰小屋の水は、まごうことなき南アルプスの天然水。とてもおいしい水です。
水を引き終わると、山中に水音(みなおと)が響きます。この水音と小鳥の声が鳳凰小屋のバックサウンド。いつもこの音を耳にして「やっとシーズンが始まったなぁ」と思うものです。
まだ足りないのはお客さんの声だけ。明るくにぎやかな声が山に響く時を迎えられるよう、少しづつですが営業再開の準備を進めていきたいと思います。
雪かき参加のみなさんもお疲れ様でした。
※水場には虎ロープを張っています。アイゼンで立ち入らないようお願いいたします。
※鳳凰小屋は6月10日(水)まで休業中です。冬季小屋やトイレも感染拡大防止のため閉鎖中です。
※鳳凰三山では山梨県と韮崎市から、5月31日(日)まで登山自粛の要請が出ております。感染拡大防止にご協力をお願いいたします。
アオト