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頂上、大日如来。

こんにちは、トミタです。
昨日は実に登山日和でしたね〜。
こんな日に登らないなんて、もったいない!
というわけで、僕、山行ってきちゃいました。
小屋の仕事が忙しいんじゃないかとお思いのそこのアナタ、安心して下さい。not busyです。(泣)

クヨクヨしてもしょうがない!
昨日、鳳凰小屋にはゲストがいらしていたのです。
その名もマスターサカイ。

沢屋さんでもあり、ロッククライマーでもあり、土クッキー職人(笑)でもあります。

そんなサカイさんとアオトさんがオベリスクに登ると言うので、僕もご一緒させていただきました。

オベリスク、その昔は大日如来と呼ばれ信仰された地蔵岳のシンボルですが、登るにはロープなどの器具とそれを扱う技術を要する、ハイカーには難易度の高い巨岩なのです。
それゆえに今まで僕は眺めるだけだったのですが、今回マスターサカイとアオトさんのお陰で登る機会を得た、というわけです。

さて、オベリスクへ向かうべく、まず賽の河原までいつもどおり歩いてお地蔵さんの所まで登ります。そこからガレ場を歩いてオベリスクの裏側へ回り、そこからクライミングを開始します。

僕はオベリスクの裏側にも来たことが無く、普段見ない景色にしばし感動しますが、緊張して写真を撮り忘れてしまいました…
(甲斐駒、仙丈、八ヶ岳、北アルプスまで綺麗に見えたのに、残念!)

登り方の打ち合わせをしたのち、簡単に道具のレクチャーを受け、
オベリスク登攀開始です!

まずはマスターサカイが先陣を切ります。

流石のサカイさん。岩の割れ目だけを頼りにスルスルと登って行きます。
あっという間にサカイさんは頂上へ着いて、次は僕の番です。
サカイさんが確保してくれたロープを頼りに登ります。

次はぼくの番。しかし、どうやって登ったものか……。思ったよりも傾斜が強く、掴むところもありません。
悪戦苦闘してもがきにもがいて、なんとかようやっと上に着いた時には感情が飽和状態で、出た感想が「スゴイっスね」の一言だけでした。
感無量って、こういう時に使う言葉なんだなぁ、、、。

最後に殿(しんがり)のアオトさんが登って、三人揃って山頂制覇です!
聞くと、アオトさんもオベリスクは初めてのようで、制覇したアオトさんの笑顔が輝いていました。

しばらく山頂で喜びを噛み締めたのち、今度は表の賽の河原方向から懸垂で降りていきます。

下に足が着いた時の安心感の大きさと言ったら…
大地、ありがとう!
サカイさん曰く、クライミングの事故は懸垂時が一番多いそうです。気が緩んで、うっかり……
下りが危ないのは登山と同じですね。

最後にアオトさんと僕で表からもう一度登って、(裏よりも表の方が簡単、だそうですが僕にはどちらも難しく感じました…) 今回のクライミングは終了!オベリスク、否、大日如来様にお礼を言って帰路に着きます。

小屋からも僕たちが登る様子が見えたようで、オーナーは双眼鏡をずっと覗いていたそうです。

少年のような心を持つ主人に見守られての今回のクライミングですが、道具と技術を持つお二人がいてこそ無事に帰ることが出来ました。

絶対に軽い気持ちで登らないように、お気をつけ下さい。

良い子は真似しちゃダメだゾ!

それでは!

トミタ

カテゴリー:スタッフの日常

2 comments

  1. かねこ

    25年位前に、会社の同僚とともに登頂し、Winkの淋しい熱帯魚を振り付きで唄いました(笑)
    当時はてっぺんからザイルが固定してあって、体力に自信があれば登れたのです(^^;

  2. トミタ

    かねこさん
    コメントありがとうございます。
    淋しい熱帯魚、ですか……。時代を感じますね。
    オベリスクは今は上に一つだけ支点が残るのみです。伝統の支点、らしいですね。

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