K2から届いた葉書

「アッサラームアライクム!アオトさん、元気に鳳凰小屋で小屋番されていますか?」
二ヶ月ほど前、こんなハガキが鳳凰小屋に届きました。
ハガキの送り主は田口さん。今春の鳳凰小屋GWスタッフとして、また「北岳肩の小屋のT氏」として、当ブログでもおなじみの山男です。
彼は世界第二位の高峰K2(8,611m)に挑戦するため、5月末に日本を出発。ハガキは行き先のパキスタンから送られて来たものでした。
彼の所属するK2登山隊は6月8日にベースキャンプ入り。南東稜(アブルッツィ稜)にルートを取って山頂を目指しました。
そしてルート工作・高度順応・悪天候による停滞などを経て、ひと月半を経た7月22日。ついに8,611mの山頂に立ったのでした。
アタック日は、最終キャンプから山頂まで実に14時間の登攀。果てしなく遠い頂(いただき)だったそうですが、これ以上ない天気に恵まれ、眼下にはマッシャーブルム・チョゴリザなど、高峰たちの壮大なパノラマ。「空の濃い青色が印象的でした」とも言っていました。きっと彼の山に対する真摯(しんし)な姿勢が天に届いたのでしょう。
無事下山し、明日には日本に帰って来る田口さん。
お帰りなさい。そしてお疲れさまです。
成田までは迎えに上がれそうもありませんが、家に帰って壮大な山旅の疲れを癒してください。
落ち着いたら、ぜひ鳳凰小屋にも。オーナーとみんなと飲むのを楽しみにしています。
アオト
2 コメント