賽(さい)の河原のお地蔵さんを訪ねて

オベリスク直下にある賽の河原。砂地に足を取られながら息を切らせてようやく登り切ると、お地蔵さんたちが柔和な笑みで出迎えてくれます。
「何でここにお地蔵さんがいるのだろう」とふしぎに思う方もあると思いますが、実はこのお地蔵さんたち《子授け地蔵》として長らく信じられているのです。
次のような風習があります。
①まず、お子さんを授かりたいご夫婦やその親御さんは、賽の河原からお地蔵さん1体をお家に連れて帰ります。
②次に、お地蔵さんを家に安置し、お子さんができるよう祈ります。
③お子さんが無事産まれたら、連れて帰ったお地蔵さんとは別に、お礼としてもう1体お地蔵さんを用意します。その計2体を担いで登り、賽の河原にお返しするのです。
この風習のため、賽の河原のお地蔵さんは今でも毎年少しずつ入れ替わっています。
写真は先週末に神奈川県からお越しのYさん。3年前に賽の河原からお地蔵さんを担いで下り、昨年4月にお子さんを授かられたとのこと。今回お礼にお地蔵さんを担いで登っていらっしゃいました。
お子さんが大きくなられたら、ぜひご家族でまた登っていらっしゃってください。
アオト