ヒメイチゲ応援団
名前や姿形に自分なりの物語を付け加えることで、少しでも多くの動植物の知識を(ただでさえ容量の少ない自分の)頭の中に潜り込ませようとしております。
鳳凰小屋から観音岳に向かう近道の稜線付近には、ヒメイチゲが多く咲いています。(例によって勝手に物語をつけさせていただきますと、)よくよく見ると彼女は熱闘甲子園でよく見かけるあの応援団員にそっくりです。いえ、応援団員そのものです。腰(茎)を後ろに曲げてカラダを反らし、両手(葉)を目一杯広げて頑張る人を応援する人(花)。まるで稜線まであとちょっとだぞーファイトー!と、エールを送ってくれているようではありませんか。
疲れて少々うなだれ気味だったり、ボケーっと太陽ばかり仰ぎ見てたりするようなやつも中にはいますが、ヒメイチゲが視中に入ってきたら、ぜひそう思って頑張ってみてください。
筆|カタクラ