小武川林道の花 ~ハクウンボク(白雲木)~
韮崎から御座石・青木両鉱泉に向かう小武川(こむかわ)林道で、ハクウンボクが白い花をつけています。
白い花々が白い雲を連想させるのが名前の由来。たしかに清楚で可憐な花が10~20輪ほど固まって咲いている様子はさながら一朶の雲のよう?大きな丸い葉っぱも特徴的です。
実がロウソクの原料として使われるほか、木は白く割れにくい材質のため、コケシや将棋の駒、和傘の先端や柄の部分にも使われるそうです。
19世紀末には、その美しさを見初められ、海を渡ってアメリカへ。現在も庭木として愛されているんだとか。
日本の伝統文化の中に育ちつつも、数奇な運命から海を渡ったハクウンボク。しばし車を停めて眺めててみられてはいかがでしょうか。
筆 アオト