(無題)
相変わらずヘリ荷揚待ち高い標高からの雲の状況を下界に共有していたのですが、私物のiPhoneから小屋のガラケーに持ち直す瞬間、岩と岩の隙間にダイブ。オーマイガーです。茫然自失です。
そうは言ってもこれを隙間から取り戻さないと端末代として月々の支払いだけが残ってしまうという、それはそれはとてもいたたまれない状況となりますので、すぐさま奪還計画を遂行。
こんなときはダイナマイトで一発、と思いましたが、それはiPhoneも木っ端微塵となるため却下。仕方なく木の枝と自分の身体を頼りとすることに。
まずは隙間の形状をしっかりと確認。そして身体を地面に突っ伏し、木の枝でコチョコチョと隙間を掻き回し、隙間の北面にわずかに見える幅2cm程度のクラックにiPhoneを誘導し、今度は隙間の北側面に移動してから崖に身体を這わせ、崖から落ちないよう微妙なバランスを保ちつつ、三点支持により右手をちょこまか動かし、隙間の隙間(クラック)に誘導しておいた目標物を探り、、といった感じで20分間その場でボルダリングを楽しみながらようやくiPhone生還。
誰もいない山の中で一人大騒ぎしていたけれど、この浮き立った気持ちを誰にも伝えられないもどかしさをブログにさせていただきました。悪しからず。
筆|カタクラ