6年越しのセーター
学生時代、○印○品でアルバイトを始め、制服としてあなたをお迎えしてから私服での兼用も含めてどれだけの歳月が過ぎたでしょうか。わたしの記憶では6年の付き合いになるでしょう。
山で日常着になってからというものの、ペンキが飛び散るわ、洗剤が染み込むわ、煙に燻されるわ。変色し、繊維は擦れ、ハードに着古した痕跡がそこかしこに現れていたのを私は知っています。
しかし、そんなあなたとももうお別れです。
手首がゆるゆるの穴だらけになってしまっては、いままで通りの付き合いはできません。
リサイクルショップで見つけた¥400の新しいパートナーとともな今後は歩んでいきます。あしからず。
筆|カタクラ