no title
小屋の住人以外人間の気配のしない、月曜日の山の朝。だだっ広い海の上にぷっかり浮かんだ小舟のように、鳳凰の空に浮かぶ鳳凰小屋。
午後からは、小屋を閉めて小屋の住人3人で寄り道しながら地蔵岳までピクニックへ。
岩場や砂地を抜けて、雪の滑り台を滑って、空に浮かぶ日本庭園のような場所、小人の住み処みたいな小さくてかわいらしい森にも迷い込んだ。分け入る度にくるくる変わる景色は猛々しかったり、しとやかだったり。
少年のようにはしゃいで、泥んこになって、駆けずり回るような山の探検。
こんなにも正直な山の中では、なにもかも素っ裸にされてしまうみたい。
遊び疲れてとろんと眠くなりそうな疲労感と、何だか世の中3人ぽっちのような気がする、しんと深い夜。
この日が終わってしまうのが名残惜しいような、楽しい1日でした。