ホーム > 登山道案内

登山道案内

鳳凰小屋への登山ルート

※この山行図はデフォルメされています。必ず正確な地図をご確認下さい。

登山道案内

鳳凰三山の各コースの特徴と注意点をまとめました。
※コースタイムはあくまでも目安です。無理のない山行計画を心がけてください。

燕頭山コース

富士見岩からの富士山
燕頭山付近からの甲斐駒ヶ岳

登り:鳳凰小屋まで5~5.5時間 / 下り:鳳凰小屋から3~3.5時間
水場:鳳凰小屋まで無し

(特徴)
◯森の中の尾根を通るコースで、鳳凰小屋と登山口をつなぐ最短の道です。
◯登山口は御座石鉱泉(駐車場無料)。鳳凰小屋まで約1300mの標高差があります。
燕頭山までは息の上がる急登ですが、そこから鳳凰小屋までは傾斜が緩やかになります。
◯甲斐駒ヶ岳・八ヶ岳・富士山の展望があります。夏の日中はガスに包まれることが多いですが、春・秋はガスが湧きにくく気持ちの良く歩けます。
◯花の種類も多く、初夏にはコイワカガミ、カメモラン、オサバグサなどがきれいです。巨木がそびえ、苔むした岩が自然の庭園を作っています。
◯このコースは鳳凰小屋のスタッフが入下山に利用するため、登山道がよく整備されており道に迷う心配がほとんどありません。前半の急登はりますが、初心者の方でも経験者と大差ない時間で鳳凰小屋まで到着できる安心感のある道です。

ドンドコ沢コース

五色の滝

登り:鳳凰小屋まで6.5時間 / 下り:鳳凰小屋から4.5時間
水場:下部では何箇所か取水できる

(特徴)
◯森に囲まれた沢沿いの登山道。変化に富み、野性味を備えたコースです。
◯登山口は青木鉱泉。鳳凰小屋まで合計1500m相当の標高差があるタフなコースです。
◯登山道は、青木鉱泉が韮崎市、地元山岳会の白鳳会と共同で整備をしています。
◯南精進ヶ滝、白糸の滝、五色の滝など滝の景観がすばらしく、特に五色の滝は約50mの落差を擁して見ごたえがあります。
◯五色の滝~鳳凰小屋の間には自然にできた日本庭園のような箇所があり、心癒されます。

(注意点)
◆鳳凰の滝から上(後半)は、険しい急登と大きな段差が続きます。脚力が必要な健脚者向けのコースです。時々ケガをしてリタイアしてしまう方もあります。十分注意して通行してください。
◆2019年10月の台風以降、登山道の状態が変わりました。ロープに身体を預けて登り下りする箇所もあります。
◆近年、ドンドコ沢の道迷いが多くなりました。マーキング(目印)はたくさんあるので、目線を上げて探しながら歩いてください。特に「梅雨と秋雨の時期」の時期は、マーキングが外れやすく、踏み跡も雨でリセットされて、けもの道に迷い込みやすくなります。必ず時間と体力に余裕を持って臨んでください。
◆ドンドコ沢コースの滝の中で、「鳳凰の滝」が一番登山道から離れていて行くのが大変です。時間に余裕の無い時は、カットするといいです。
◆地図によっては鳳凰小屋の少し下に水場の案内がありますが、これは誤りです。

鳳凰小屋〜地蔵岳

赤抜沢ノ頭から地蔵岳のオベリスク

登り:1時間程度 / 下り:30分

 鳳凰小屋から地蔵岳の往復は約2時間。樹林帯を越え、砂に足を取られながら急坂を登り切ると、そこは〈賽(さい)の河原〉です。賽の河原のお地蔵さんは〈子授け地蔵〉として古くから信仰を集めています。お地蔵さんの奥には甲斐駒ヶ岳がピラミダルな山容で美しくそびえます。
 ここまで来たなら、ぜひ〈アカヌケ沢ノ頭〉まで行ってみてください。お地蔵さんに向かって左上にあるピークです。5~10分ほど登れます。オベリスク、北岳が美しい好展望地です。

鳳凰小屋~近道〜観音岳

登り:鳳凰小屋から1.5時間 / 下り:鳳凰小屋まで1時間

(特徴)
◯鳳凰小屋と観音岳方面をつなぐ近道です。初日に地蔵岳に登ってしまった場合は、二日目にこのルートで観音岳へ直接向かうとよいです。
◯アルミはしごを登ると、樹林帯の急坂が始まり、約1時間で稜線の分岐に出ます。分岐から観音岳山頂は、さらに30分です。
◯観音岳山頂は、野呂川を挟んで向かい合う北岳はじめ白峰三山、薬師岳へ向かう稜線の先に見える富士山など、の360°展望に恵まれています。

(注意点)
朝の暗いうちに鳳凰小屋を出発する場合、前日の明るいうちに鳳凰小屋からアルミはしごまでの道(約2分)を確認しておくと安心です。暗いと取り付きが分からないことがあります。
◆近道は北斜面で日が当たりません。晩秋〜早春にかけては、積雪や氷があって通行が大変なことがあります。状況次第では早めに見切りをつけて地蔵岳から鳳凰小屋に下った方がいいです。

中道コース

登り:鳳凰小屋まで9時間 / 下り:鳳凰小屋から7〜8時間
水場:鳳凰小屋まで無し

(特徴)
◯森の中をひたすら下るコースです。険しさは無く、道迷いの心配もありません。
◯登山口は青木鉱泉から川を挟んだ向こう岸です。下山時は薬師岳山頂から中道コースに入ります。
◯登山口〜薬師岳・観音岳の稜線は、約1700mの標高差があります。登りで使うのは大変なので、ドンドコ沢コースを登り、中道コースを下る方が多いです。

(注意点)
◆青木鉱泉と中道登山口の間の川は渡渉できません。車が通る林道を歩いて青木鉱泉と通行します。
◆樹林帯の登山道で展望はありません。
◆降雨時は木の根に滑らないよう注意してください。

夜叉神峠コース

登り:鳳凰小屋まで9〜10時間 / 下り:鳳凰小屋から7〜8時間
水場:南御室小屋にあり

(特徴)
◯鳳凰小屋までの距離がとても長いコースです。
◯登山口は夜叉神峠(駐車場無料)。観音岳まで約1400mの標高差があります。
◯薬師岳小屋、南御室小屋、夜叉神峠小屋と道中に小屋が多く、トイレなどに困りません。
◯道はなだらかで歩きやすいので、下山のコースにおすすめです。展望もいいです。

(注意点)
登りで鳳凰小屋を目指す場合、コースタイムより早く歩く体力が必要な健脚者向けのコースです。
風雨が強い場合と雷予報がある場合は通行しないでください。森林限界を越えた稜線を通るため、雨風や雷を避けることができません。特に夏の午後は雷のリスクが高まります。天気予報を確認し、天候が悪い場合は無理せず御座石温泉・青木鉱泉から樹林帯を通って鳳凰小屋を目指してください。

白鳳峠コース

登り:鳳凰小屋まで7~8時間 / 下り:鳳凰小屋から5〜6時間 
水場:鳳凰小屋まで無し

(特徴)
 登山口は広河原です。鳳凰三山の主稜線から外れるため、登山者が少なく、静かな山歩きを楽しめます。途中、「高嶺」という日本百高山66位のピークがあり、その前後の展望がすばらしいです。

(注意点)
◆道は険しく、通行に注意が必要な健脚者向けコースです。
下山時に事故が起きているのは、「高嶺~白鳳峠」「広河原のすぐ上」の二箇所。ここは険しい急坂となっています。十分注意して通過してください。
◆高嶺~白鳳峠の間はハイマツが登山道に覆(おお)いかぶさっていて、登山道不明瞭の箇所があります。また白鳳峠近くのゴーロ帯(岩が連なる場所)はガスが湧くと道迷いしやすいです。悪天候時は、無理をせず、夜叉神峠か、御座石温泉・青木鉱泉への登山道を利用してください。

御座石鉱泉~青木鉱泉の間のシラカバ林

片道:40~50分

(特徴)
 御座石温泉〜青木鉱泉を行き来できるシラカバ林の登山道です。両鉱泉の間にある山を越える道です。古い登山地図では、破線(点線)ルートになっていますが、毎年春に整備をしていて、しっかりしたマーキングのある安全な道になっています。
(注意点)
 青木鉱泉側からの入口が少しわかりにくいので、ご注意ください。青木鉱泉を通り過ぎ、小さな橋を渡ったら駐車場があります。その駐車場の左側30mほどのところに入り口の標柱があります。

鳳凰小屋泊のおすすめコース

工事中です。