荷上げと樹と湯 by ゆい

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鳳凰小屋での

生活も残すところ

約1週間


先日はおそらく

今季さいご

になるであろう

荷上げをしました


紅葉も終わりつつある

登山道を不意に

眺めると

夥しい数の幹が

覆われていた葉から

姿を露わにする

そうすると

樹というのは

わたしたちとなんら

変わらないように

おもえます


肌の色の違い

ひとつと

同じでないかたち

ときには

ジャコウウシのように

身を寄せ合い

ただそこに佇む


心地よい

沈黙がそこにある

なにも否定せず

肯定もしない

土のかおり

やさしい

樹々たちのかおり

だから

森のなかひとりでも

さびしいことは

ないんだなと


そうこう

考えているうちに

着いた頃には

もう日暮れどき


遅くなって

しまいましたが

有難いことに

アオト隊長が心配して

来てくれたことと

帰るなり

オーナーが

沸かしてくれていた風呂の

あたたかいこと!

ひとの思い遣りへの

感謝が相なり

人生でいちばん

身に沁み

お湯でございました



ゆい

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2 コメント

  1. Sasaki
    2017/10/20 12:34

    まるで散文詩のような……
    山道のそして小屋でのお出迎えの光景が目に浮かび、相変らず楽しく読んでいます。
    あと一週間ぐらいでお別れ……とは残念。
    明るく元気で下山を!!
    写真はつばくろの広場の先あたりかな???
    八ヶ岳が見え、
    確かやがて甲斐駒も見えたような覚えが……。

  2. ゆい
    2017/10/21 07:31

    お待ちしておりました
    ササキ先生のコメント!
    楽しんで頂けて
    幸いでございます
    そうなんです
    本当に、あと少し
    名残惜しい
    気もしています
    実を言うと
    どこで撮ったものか
    まったく記憶に
    ないのです...
    申し訳ない

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