ニホンシカの食害。シラビソの若木の樹皮を剥いでたべています。今は夏真っ盛り、沢山の植物の成長最中なのに餌が不足しているのだろうか普段は冬に見られるシラビソの食害が今見られる、危機的な事です。
シラビソの樹皮を剥いで食べる食害があちこちで見られます。餌の少ない厳冬期から春に見られる行為ですが今は夏、シカたちの餌である植物が豊富な時期に木々の樹皮を剥いでたべている行為はシカが多く餌の不足の為でしょう。事実林の中やかって草地であった場所は綺麗に草刈り機で刈り取ったみたいになり地面が剥き出しです。早急に対策をしないと山があれ林や高山植物帯が失われて終います。事実昨年秋の台風では鳳凰小屋付近や稜線山頂やドンドコ沢などは至るところ崩壊が起き沢があれ痛々しい赤茶けた崩壊地や瓦礫が目につきます。自然界は放っといて自然の治癒力を待つのが一番適していると思うのですが、高山植物帯の荒れかたが余りにも酷く自然の治癒力では最早回復出来ずにこれからは荒れるに任せるしか無いのだろうか。鳳凰小屋に住んで62年、この変化や此れからの山の荒れる様にはどう対処できるのか、見守っていきたい。細田倖市