★登山道情報 4/19版
昨日雪かきスタッフが入山した鳳凰小屋より、以下の登山道情報をお届けします。
・登山道の積雪状況
・装備について
・ドンドコ沢コース(青木鉱泉~鳳凰小屋)について
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【登山道の積雪状況について】
今年は積雪量がきわめて少ないです。
例年のGW後くらいでしょうか。例年より3週間は早いと思います。
燕頭山(2,100m)。ここまで全く雪が無く驚きました。
その後、標高2,200mになって、ようやく残雪が現れました。
木道が出ちゃってます。
(※アイゼンを履いている場合は、木道を傷めないよう、できるだけ雪の上を歩いてください。)
一番雪が多いはずのトラバース部分。
ここは傾斜のきつい注意すべき箇所です。例年なら3mは積もっていますが、今年は積雪1mくらいです。
無事に鳳凰小屋に到着です。(標高2,400m)
鳳凰小屋から上、稜線にかけての登山道も似たような状況です。地蔵岳直下の「賽の河原」の急登は、雪がすべて解けて砂地がむき出しになっています。
【2023GWの登山装備について】
以下に私見をまとめます。よろしければ参考にされてください。
〇軽アイゼン・チェーンスパイク
今年は雪が少ないため、取り回しのよい軽アイゼンが一番良いです。慣れている方はチェーンスパイクもOK。10~12本爪アイゼンは団子になって少し大変だと思います。
〇スパッツ、カッパ上下、手ぶくろ
これから暖かくなると、雪の踏み抜きが多くなるので必携です。
〇ストック(スノーバスケット付き)
踏み抜きから脱出する時にあると楽ができます。ピッケルは今年の積雪量だとあまり出番がないように思います。
〇ダウンなどの防寒具
休憩時や小屋に着いた後にあるといいです。GWは日中は晴れると暑いくらいですが、日がかげると急に寒く感じます。朝の最低気温は、マイナス5~5℃くらいです。
・サングラス、日焼け止めなど
GWは晴れると日差しが強いので、あった方がいいです。
※注
以上は、あくまでも「雪の少ない今年のGWに限って」の装備です。雪が多ければ、ピッケルや10~12本爪アイゼンが必要な場合もあります。
【ドンドコ沢コース(青木鉱泉~鳳凰小屋)について】
ドンドコ沢コースは、4月25日まで登山口の青木鉱泉に向かうゲートが閉まっています。
このため、ゲートが開放されて先頭の何人かが道を切り拓くまでは、ほとんど踏み跡がありません。
ですので、GW前半(4月中)は、燕頭山コース(御座石鉱泉~鳳凰小屋)のご利用が無難だと思います。
GWの後半(5月1日~)には、ドンドコ沢コースの踏み跡もしっかりして、歩きやすくなっていると思います。
あおと