雨の日のお勉強
全国的な大雨で、現在もまだ油断できない状況が続いています。小屋周辺は何本か倒木が出ましたが、今のところ大きな被害は出ていません。落ち着いたら登山道の様子も見に行く予定です。山行計画を立てられていた方は、慎重に判断してくださいね。
トタンに打ちつける雨の音にヒヤヒヤしながら過ごしていたここ数日。お客さんもいないし、じっとしていても不安が募るだけだし、どう時間を使おうか。考えた末、登山の基本を勉強してみることにしました。
参考にしたのはこちらの雑誌。

まずは地図読みについて。山登りに地図は必須と言われるので、いつもザックに入れてはいるのですが、今までちゃんと読み方を勉強したことがありませんでした。正直いつもピンクテープ頼り。地図はコースタイムを確認するのに使うくらい。これではいつか登山で痛い目に遭うかもと思っていました。
コンパスを使って現在地と進行方向を定める方法や、等高線から地形をイメージする方法など、雑誌を読みこんでふむふむ…。
でもこういうことって、頭で分かったつもりでも、実践してみないと身につかないですよね。晴れたら地図とコンパスを持って、このあたりを歩いてみたいと思います。私の空間認識能力は乏しく、2次元から3次元を捉えるのは苦手分野なのですが、読図マスターになれるよう頑張ります!
お次は天気について。前線の種類など中学生レベルの知識から学び直して、天気図の見方をかじってみたのですが、地図よりもはるかに複雑。過去に気象遭難があったときの天気図の解説を読みましたが、わかったようなわからないような…。「地球気」という気象専門サイトでは、気象庁の予報についての解説資料を公開しているらしいです。今後それをしばらく読んだら、勘が身につくのかな…。すでに挫折しそうな予感がしていますが(涙)時間があるときはサイトを見てみたいと思います。
そして何より、読んでいて楽しいのは南アルプスの特集記事。

“南アルプスの特徴は、植生と水の豊かさ。
北アルプスや中央アルプスと比べて、岩場や岩稜帯は多くない。植林や自然林といった深い森林の中に登山道が続いており、そこにはとうとうと流れる水、美しい沢がある。”
(山と渓谷 2019年8月号より抜粋)
私はこれまで関西の低山をときどき歩くくらいで、アルプス級の山に登ったのは鳳凰が初めて。ここで働いたり、休暇で北岳に行ったりするうちに、南アルプスへの愛着が深まりつつあります。北・中央アルプスに行けば、その魅力にまたはまってしまうのだと思いますが、南アルプスの深い森がやはり好きです。甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳への山行記を読むのもとても楽しい。ここから続く早川尾根の向こう側にはこんな世界が広がっているのか、行ってみたいなと想いを馳せています。南部や深南部、安部奥エリアもいつか必ず歩いてみたいです。
雨が続いて、雑誌の山行記はそろそろ読み尽くしてしまいそう…。天気が回復したら、ぜひお客様から十人十色の山エピソードを聞いてみたいと思います。
早く太陽が出てくれますように。
皆が安心して山を歩けるようになりますように。 クミ
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