【4/9 登山道情報】鳳凰小屋の様子を見て来ました。今年はかなり雪が少ないです。小屋は無事でしたがアクシデントがあり…
御座石温泉から鳳凰小屋まで行って来たので、登山道の状態をご報告します。
◆ドンドコ沢登山道について

※青木鉱泉への道は、4/25まで冬季ゲート閉鎖中しています。
ゲート開放後も、雪が踏み固められていない4月中は気温が上がると膝やももまで踏み抜きます。5月に入ると雪が安定するので、ドンドコ沢コースは5月に入ってから通行するのが基本的にオススメです。
◆以下、4/9の御座石温泉〜燕頭山〜鳳凰小屋の登山道の状況です。

前半は雪がありませんが、旭岳七合目を過ぎると登山道に氷が現れ始めます。旭岳山頂(1,900m)から燕頭山(2,100m)にかけての急登は全面凍結していました。登り下りとも軽アイゼンなどの装備が必須です。

急登を登り切って燕頭山(つばくろあたまやま)。突き抜けるような青空とサルオガセをまとった木々が疲れを癒やしてくれました。



北斜面のトラバース箇所。いつも大量の雪が残っている場所ですが、今年は積雪が1mにも満たず驚きました。


地蔵岳。この日は雪がよく締まっていて快適に歩けました。

鳳凰小屋に到着です。雪は例年に比べると驚くほど少ないです。
例年は1階のひさしの高さまであります。

冬季小屋。皆様、きれいに使ってくださっていました。安心しました。

テント場。東北から来てテントを張っている方がありました。
その後、冬の間に壊れているところが無いか、小屋の中をチェックしに入りました。
全体的に問題が無さそうなので、「まだ時間があるし、地蔵岳に行こうかな」と外に出ようとしたところ、大問題を発見。

玄関の中にツルツルの氷が張っていました。雪解け水が入り込み、凍ってしまったようです。暑さ3cm程の立派な厚氷を形成していました。
このままではスケートリンク状態の玄関でGWのお客さんをお出迎えすることになってしまいます。原因を調べると、屋根の上で解けた雪がポタポタと水滴になって落ち、玄関に流れているのを見つけました。

というわけで、まずは屋根の雪下ろし。水滴の原因を一掃します。

次にスコップで玄関の雪をかき、ツルハシで地面の氷を割って溝を作り、雪解け水が玄関に入りこまないようにしました。

ひと仕事終えて、夕方の富士山。下山する頃には真っ暗でしたが、何とか日帰りで行って来れました。
やはり建て替わったばかりの小屋では、予想外の問題が起こります。いいタイミングで気づいて対処できてよかったです。GW営業が始まるまでには、しっかり小屋の状態を整えたいと思います。
(アオト)